天を初の冠スポンサーに迎えた2020年春夏シーズン

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そこで「RFWT」を取材する3人の「WWDジャパン」記者が、各日の“私的BEST LOOK”をご紹介。東コレを4年連続で取材する30代男性記者K.O、海外コレクションの取材経験も豊富な女性記者M.O、東コレにはスナップカメラマンとして参加していた20代男性記者R.Oという、偶然にもファミリーネームが「O」縛りの3人が選ぶルックとは?3日目に登場した「レインメーカー(RAINMAKER)」「ノブユキマツイ(NOBUYUKI MATSUI)」「スリュー(THE SREU)」「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」「チノ(CINOH)」「コウザブロウ(KOZABURO)」「ランドロード ニューヨーク(LANDLORD NEW YORK)」「FACE.A-Jプロジェクト(FASHION AND CULTURE EXCHANGE. AFRICA-JAPAN PROJECT)」の8ブランドから3ルックをピックアップしお届けする。

今日は「レインメーカー」や「チノ」が快活で心地いいコレクションを見せてくれたのでベストルックも爽やか気分だったのに、「コウザブロウ」と「ランドロード ニューヨーク」の合同ショーで一気にストリートに叩きつけられました。コレですよ、コレ。この勢い溢れる疾走感が東コレには必要なんです。個人的な注目は、初のランウエイショーを行った「コウザブロウ」。雰囲気が独特すぎてこれまでちょっと近寄りがたかったのですが、初のランウエイショーを見てその印象が一変!しませんでした(笑)。むしろ気持ちいいぐらい突き放された。悪そうだけど知的、ラフに見えて繊細なクリエイションを間近で見られて、ポテンシャルの高さを実感しました。コミカルになるスレスレのラインでかっこよさを保てるのは、刺し子やインディゴ染めのパイル地など、素材使いに真面目さがにじみ出ているから。このスーパーハイウエストの“コウザブロウ パンツ”は、自分でもいつか履いてみたい!

古着リメイクを中心にしていた「フルギニレース」が「スリュー」としてリニューアルし、初のショーを開催しました。私が数年前始めて合同展示会で「フルギニレース」を見たときのこと、鮮明に覚えています。ブランド名の通り、古着を解体してレースを加えただけなのですが、ひねりが利いていているのに、とてもリアルでかわいかったんです。他のブランドでも多くの古着リメイクを見てきましたが、何かが違う!と。今日のショーでは、さらに洗練されていて驚きました。ロゴ入りのスエットやTシャツを用いながらも黒を基調にしてドレッシーになっていました。レースの力だけでなく、コラージュで再構築したり、シャツ生地をハイブリッドしたりと、テクニックも面白い。メンズも登場して、ますますパワーアップした「スリュー」、とてもよかったです。

上品かつリラックスなフレンチスタイルのコレクションを披露した「チノ」から、トリコロールのシャツが目を引いたこちらのルックをピックアップ。右、中央、左と大胆に染め上げているのが印象的で、着心地も良さそう。同様の染めを施したワンピースも登場していたのですが、こちらにもグッときました。フランスつながり(?)で、ショーBGMが仏アーティストのFKJ縛りだったのも個人的に◎。ちなみにFKJはフレンチ・キウイ・ジュース(French Kiwi Juice)の略で、フランスとニュージーランド(キウイ)に自身の由来(血=ジュース)があることから名乗っているそうです。

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