イベントで歴代のトレンドを披露

SHIBUYA109(渋谷109)は4月28日、”シブヤの日”に開業35周年を迎え、渋谷センター街にあるT2SHIBUYAで顧客を集めたファッションイベントを行なった。目玉は人気モデル15人によるファッションショーで、クミッキーこと舟山久美子のスーパー女子高生姿から、安井レイのネオギャルスタイルまで、ブームとなった歴代のファッションスタイルでランウェイを彩った。スタイリングを手掛けたスタイリストの筒井葉子(ピースモンキー)は、「昔の資料を見ながら、マルキューを代表するスタイルになったコギャル=ルーズソックス姿から始まり、『ミジェーン』や『アルバローザ』のようなハイビスカスギャルやココナッツギャル、カリスマショップ店員、安室奈美恵さん風のアムラーファッション、浜崎あゆみさんをイメージしたカリスマ歌姫、小悪魔系盛りギャルなど、15テーマを決めた。今あるものの中から衣装を探してくるのはかなり大変だったけれども、ペンシルスカートや制服風のチェックのプリーツスカートなど、ファッション・サイクルの中でトレンドが回ってきている部分もあり、意外とそれ風のものを見つけることができた。また、今ならニット帽にスニーカーを合わせたりもするものを、少しヴィンテージ風の高級感のあるスカーフをつけたりヒールをはくなど、合わせる小物などで当時らしさを演出することができた。改めて小物の重要性を感じた」と話す。

WGM512211_1057415そのほか、May Jが人気ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go〜ありのままで〜」などを熱唱したのに続き、アカペラでバースデーソングを披露。シークレットゲストとして登場した「テラスハウス」で人気となった宮城大城らと、SHIBUYA109型のケーキとともに、アニバーサリーを祝った。

中央アジア最大のファッション・ウイークはガーリーでもストリートでも足元は“ミスマッチ”が流行

カザフスタン南東部の都市アルマトイで、2019-20年秋冬シーズンの「ファッション・ウイーク・アルマトイ(FASHION WEEK ALMATY)」が5月14~16日に開催された。アルトマイは天山山脈の支脈を街のどこからでも望むことができる大自然の宝庫で、1998年まではカザフスタンの首都だったこともあり、文化や流行の発信地として知られている。5年前から年2回開催されているファッション・ウイークには、主に中央アジアの国々から多くの人が参加している。地元カザフスタン発のブランドは、女性であることを楽しむかのようなガーリーなテイストを提案するブランドが多かったが、オフランウエイではガーリー派とストリート派に2極化した。

ガーリー派はギンガムチェックやフラワー、ドットなど王道のプリント柄で華やかに飾る。ストリート派はサイクリングパンツやウエストポーチ、カーゴパンツといったトレンドアイテムを用いたスポーティーな要素が強い装いだ。他の都市と同じくダッドスニーカーが支持されており、「ナイキ(NIKE)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の着用率が高かった。ガーリー派はスニーカーをハズしのアイテムとして取り入れているのに対し、ストリート派はミュールやパンプスで足元を飾るなど、あえての“ミスマッチ”なスタイリングはどちらにも見られた。

着用ブランドで断然多かったのは、女性は「ジャックムス(JACQUEMUS)」、男性は「バレンシアガ」と「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」で、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」のベルトやバッグなどの小物は男女ともに愛用者が多かった。